こんばんは
美容室ルールモードです
今日はパーマについてです。
パーマによるダメージにはいくつか要因がありますが、
その中で2剤処理と後処理の対策について詳しくみてみましょう。
○2剤処理について
2剤の塗布ムラがあると、シスチン(S-S)結合がしっかり戻らない部分ができてしまい、ダメージにつながります。
塗布ムラをなくすために下記のことに注意しましょう。
① 2剤を2度付けする。…ロッド1本1本丁寧に塗布しましょう |
○後処理について
2剤処理によってシスチン(S-S)結合はほぼ戻り、多少pHも下がりますが、それでもpH8以上のアルカリ性のままです。
その状態のままだと、どのようなダメージにつながるのでしょうか?
なぜストレートパーマ履歴があるとパーマがかからないのか。
アイロンストレートによる毛髪ダメージの影響は非常に大きいものです。
過度のアイロン施術により、パーマをかけるために必要なケラチンタンパクが変性してしまいます。
ゆでたまごが生卵に戻らないように、一度変性したタンパク質は決して元には戻りません。
タンパク質が変性すると、パーマであれば、パーマがかからないという問題が起きたり、ヘアカラーでいえば染料が毛髪内部に浸透しにくく、ムラになりやすくなります。
ウェーブをコントロールする薬剤的要因は6つの要因があります
チオグリコール酸とシステインでは、還元力の数値が同じでも、パワーは同じではありません。
還元剤の種類が違うと同じ還元剤でも、ウェーブの強弱は異なります。
アルカリ度(アルカリ剤の量)も同様です。
6つの要因のうち、ひとつでも変化させることで、
ウェーブをコントロールすることが可能ですので、ひとつの要因だけで判断できません。
システインは、チオグリコール酸と比較して還元力が弱いので、還元力をカバーするために、pHが高くなります。
pHをあげればパワーはアップしますが、ダメージの原因にもなりますので、かかりを強めながらも、ダメージをさせないためのバランスが重要です。